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老賢者なんて呼ばれたい

昨日まで盆栽展があって中日の土曜に当番で1日会場にいました。

盆栽展では、やはりというか来場者の多くはご老人。

自分と同世代の人は、その日の来場者700人の中でも、10人もいなかったんじゃないかな?

盆栽はご老人の趣味であるという「当たり前」を実感したのでした。

当番のあいだふと思ったのだけど、

それこそ盆栽は、大昔は老人、ご隠居の趣味だったわけだが、

戦前の古書「盆栽道」には既に、「盆栽はいまや老人の趣味にあらず」なんてのっている。

簡単に言うと、

「働き盛りの若者こそ、遠くに行けないのだから、今こそ盆栽をやるべきで、歳でもとって時間が出来たら、旅行でもいって天然の景色をたのしめばいい」

ってことらしい。

これだけ読むと若者の叫びって、今も昔もかわらね‐なー、なんて思ったりもする。

ご隠居から楽しい趣味だけ取り上げたがる。

けど、ここで1つ疑問に思ったのだが、

その頃と今での「老人、ご隠居」に対する考え方は同じだろうか?

少なくとも、その頃は盆栽界においても、名人偉人は沢山いたわけで、そういう人達の生き様そのものが盆栽の魅力でもあったと思う。

けっして老人を悪く言ってるわけではない。

そういうご隠居さんたちの粋なアソビにたいする憧れも含まれていたのではないだろうか?

戦後においても少なからずそういう老賢者はいた。

戦後の荒廃期から、その志をつらぬいた偉人たち。

まさに老境に入って、生きるか死ぬかのよぼよぼのじいさんたちから生まれる言葉は、何て深くて新鮮なことか!

ただ、これはあくまで僕にとっての老賢者の話である。

なにも有名無名を問わずとも、その人にとっての人生の師匠、

MY老賢者がいることは、すごく素敵な事だと思う。

今若くして盆栽に取り組む愛好家さんの中には、老人の趣味、ご隠居の趣味を「かっこ悪い」と思う人もいるんじゃないかな。

だったら、そんな僕達世代にいいたいのは、

「お前らがかっこいい老賢者になったらいいんだよ」って。

ちょい悪オヤジなんてのは、見た目の問題で、

歳をとっても精神年齢が若いってのも、見てると落ち着かない。

だからそんなんじゃなくて、本当に人生のスイモアマイモ経験した

老賢者になるのはいかがだろう?

陽だまりの中、長年丹精した盆栽の手入れをしながら、孫たちに語るのさ。「この樹はずっと僕をみてきたからね」なんて。

そう考えると、盆栽の行く末も楽しいものじゃないだろうか?

年寄りの趣味ってのは誤解で、本当はどの世代からでも「善く歳を重ねる趣味」が正しい気がする。

僕はいずれ超高齢化社会の真っ只中で、定年を迎えた方たちと

「老賢者になるための盆栽教室」なんてのをやってるかもしれない。

若い世代が憧れるご隠居になりたいものだ。

いずれにしても、老人の品格が問われているのだ。

これはもう他人事じゃないぞ。

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「盆栽」カテゴリの記事

コメント

>盆栽はご老人の趣味であるという「当たり前」を実感したのでした

確かに盆栽展にいくと私も思いますw
最近若い人の間で盆栽がはやってるってきくのになあ~~・・・って首を傾げてしまうほど。
でも敷居が高かったり面倒くさいのかもしれませんけどあれを生で見るとあまり芸術的なことがわからない人でもその凄さ、かっこよさってのは一目瞭然なんですけどねえ。

私の場合、こういう世界にかかわって仕事することによって世代のまったく違う方たちと交流が持てることで得るものがあるなあと特にここ最近盆栽の会に入ってから思いますねえ。それに「ひとつのものが好きで好きで夢中でしょうがない」っていうスタイルの人って人間としてやっぱり魅力があるんですよね。
若い盆栽ファンの方々ももっとたくさんの盆栽展に足を運んで何十年も盆栽やってる先輩方と交流を持ったら更に盆栽が楽しくなるんではないかと思うなあ。
長くなっちゃってすみません~~

投稿: 夢湖 | 2007年2月 5日 (月) 00時49分

夢湖さんの仰る通り、やはり盆栽を長くやってきた人達の会話はそれだけ勉強になることがおおいですよね。

確かに中には性格的にどうしても合わない人はいますが、そんなのは年齢の問題と関係ないですものね。

僕は将来的には、盆栽を長年楽しんだ方が、
子供たちや若い世代のかた、障害を持った方などに、盆栽を教えられるような環境を整えたいと思っています。

夢湖さんも実感されてると思いますが、年配の方は皆さん、教えるのが好きじゃないですか?

そういった気持ちを汲み取って、活かしてあげたいなと思っています。

ま、夢の話ですが、今はただ精進の日々です。

投稿: ちどり | 2007年2月 5日 (月) 19時08分

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