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老いて、美しい。

48_1 左の写真は、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、屋久島の宮之浦岳山頂付近に佇んでいた、屋久杉の舎利(枯れた幹)です。長い間、厳しい自然とともに生きてきた証が、ここに刻まれています。

25 この写真は小石川後楽園のケヤキです。スッと品よく伸びた幹と、細かく繊細にほぐれた枝が、とても優しい風情をかもし出しています。

29 これは、五葉松の自生地、吾妻山の吾妻小富士付近に自生する天然の根上がりの五葉松です。枝の流れと、晒された根が風の強さを物語ってます。

Buna この写真は、秋田県白神山地内で出会った、ぶなの枯れ木です。まさに鎮守の森の出来事を綴った歴史そのものが、ここにありました。

46_1 これは屋久島のヒメシャラです。ヒメシャラ独特の冷たい肌、力強くそそり立つ幹、しなやかにむちうつ枝、天然の名木です。

71 このご神木は、熱田神宮内にある大楠です。くすのきは各地の神社仏閣にご神木として見かけることがありますが、このどっしりと大地に根ざした姿がまさに、神さまの木と良いた感じです。

Zk1 ソメイヨシノの古木です。これは去年の姿です。毎年この樹の下でお花見をしています。もちろん花より団子でございます。ソメイヨシノは短命の木で大体寿命は100年前後だそうです。この樹はそういった意味でもこの樹種のなかの古木といえるでしょう。爛漫。

26 この樹は面白いですよ。通称「不老の松」。木としてはとっくに古老の域に達していますが、いまだに幹や元のふるい枝から新しい 芽が吹いてくるのです。ですから、他の木とは違い、枝元まで葉をたたえた独特の樹姿を見せてくれるのです。この木も老いてこそ、その特徴がまさに個性として際立っているのですね。

3_1 小石川後楽園の黒松です。盆栽としては文人木なんて感じでしょうか。盆栽ならもっと枝を抜かれてしまいますが、この木にはこの木の風情があります。お団子が食べたくなってきます。

45_1これも屋久杉です。長い人生の中でその苦労が体に刻まれています。こうやって人生の苦楽を知った老木は、その存在そのものが僕達に生きることの不思議を問い掛けてくれる老賢者のようであります。

73 熱田神宮内の黒松の一枝です。こうやって、大木の一枝をとっても、そのリズミカルな動きにこちらの心も躍動せざるえない。盆栽の枝の出入りはハズミといいます。リズムであり、音楽なのですね。「千両役者と雷様はナリもよければ、フリもいい」

というわけで、たくさんの老木、或いはその命が尽きてなお、その姿を変えつづける木々をいくつか紹介しました。

写真は使いまわしですが、今の感覚でコメントしてみました。撮りためている写真をCDにしないままなので、新しい写真はしばしおまちください。

自然と盆栽は必ずしも一致するとはかぎりません。でもこの手の話では、いわゆる「形態」に限った部分が多いと思われます。

ここで言いたい事は、盆栽は、自然が出発点である以上、決して自然から切り離して考えられるものではないのです。

そこから放たれる雰囲気、空気感が大事なのだと思います。

目の前に何があるのか?ではなく、何を感じるか?

もちろん僕もその答えはわかりません。だからこそ多くの自然、盆栽、人間とのあらゆる関わり(当たり前ですが、失敗も含めて)のなかでしっかりと考えていけたらいいなと思うのです。

そして、この写真の木々のように、老いた時にこそ、その輝きを増す人間でありたいと、そう夢見るのです。

大した事の無い事を自覚する。だからこそ成長がある。

ちなみに写真は植物流転でみれますが、コメントは記事に書いた通りです。

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コメント

自然から学ぶことは、たくさんあるのですねぇ。
それに気付くかどうか。
様々なことから感性を磨いていければいいなぁと思います。

投稿: 広茂 | 2007年3月23日 (金) 13時00分

広茂さん、書き込みありがとございます。

そうですね、
職人の世界では、目で盗むっていいますが、物事にはさじ加減があって、決して教えてもらってわかる事ばかりじゃないんですよね。

詩だって、人を感動させる詩の書き方なんてマニュアルなんてないでしょう?

自分自身の内面で何かが変わる事が気付く事であって、誰かが何かをしてくれるって思っているうちは成長って無いんだと僕は思っています。

もちろん世の中には、たくさんのヒントがあふれていますが、それを出会いとして受け止められるかが、感性なんでしょうね。

これからも、広茂さんの作品、楽しみに読ませていただきますね。

投稿: ちどり | 2007年3月24日 (土) 00時02分

写真がいっぱい^_^
見覚えのある写真も…  (笑)

人も木も長い年月を重ねて風格がでるんですねー
老いてなお美しく☆

投稿: みっちゃん | 2007年3月30日 (金) 23時52分

どうせなら、楽しく美しく歳を重ねたい。

盆栽となら、できるかも。

そう思う今日この頃です。

投稿: ちどり | 2007年3月31日 (土) 21時40分

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