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ムシのしらせ

新緑力強く、ますます鮮やかな日々。

心踊るのは決して僕たち人間に限らず、虫もたちも同様です。

さっそく新芽に芽を凝らすと、アブラムシがチラホラしてたり、カイガラムシたちの発生の予感もします。

肥料の時に話しましたが、薬が虫から樹を守ると考えるのは、安易過ぎます。

薬品は、多くは、人間でいうところの「炎症を鎮める作用」であるといえます。

虫が大量発生するのは、虫が大量発生する要因があるという事だし、病気に関しても同じです。

例えば、カイガラ虫が大量発生するのは、風通しの悪さであったり、ハダニは高温乾燥だったり。樹に関しても、樹勢の良し悪しや、特定の肥料過多であったりと、その要因は様々です。

まるで現代人が病気になったときに、人間関係や食生活、運動不足や年齢など、様々な要因が病気の引き金になるのと一緒ですね。

僕も、いくつか慢性疾患をもっているので、薬を飲みながらも、普段の食生活や運動も人並みに気を使っているつもりです。

極端な話、暴飲暴食するために胃薬があるわけじゃないし、花粉の中に飛び込むために、抗アレルギー薬があるわけじゃないですから、

盆栽も、盆栽という本来の自然とは異なる環境に置くために、薬や肥料があるわけじゃないのです。

実際そうじゃないか!という人もいると思いますが、これは大事な事で、薬に頼りすぎると、耐性がついた虫や菌が発生したり、抵抗力の弱く、すぐに病気や虫にやられる虚弱な樹になってしまいます。

そう聞くと、頑なに薬を拒む人もいます。これも極端な発想です。

やはり、目の前で病気に冒されている樹を放っておくのは酷な話ですね。大量に発生したり、病気が出たときは、しっかり薬で駆除なり対処しないと、最悪枯死させることになりかねません。

その後、病気や虫が発生してしまった原因があれば、可能な限り改善し、その状況の限度において、薬を使って予防するというわけですね。

それぞれが住む街や棚場に、それぞれの環境があるわけだし、そもそもが不自然な環境であるわけですから、どうしても肥料や薬がないと、盆栽の維持は難しいのは事実です。

でも考えてみてください。

あげる肥料がより効いてくれる事、薬品の量を可能なかぎり少なくする事、これってば親が子を思う気持ちじゃないですか。

結果が完璧かどうかなんて、野暮な話をしているわけじゃありません。

よりよい環境で育ててあげたいっていう、親心が大事なわけです。

鉢面が草だらけでも平気な人がいますが、誰に栄養あげてるのでしょう?雑草がより虫や病気をよんでくることもあるわけですし。

愛情があれば、誰にでも自然と起こる事、考える事だと思います。

育てる資格があるとか無いとか、そんな話をする人も野暮ってもんです。

最初から親だった人はいないじゃないですか。

今目の前にいるその子たちが、あなたを素敵な盆栽好きにしてくれるんです。

「そしていつか誰かを愛し、その人を守れる強さを、自分の強さに変えていけるように。」

って、槙原の歌、CMで流れてる。

なぜか盆栽で的をえた。

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