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スタイルって、何かね?

暑いですね。蟲しますね。

五葉松の新葉も固まってきたので、ようやく針金外しなんかから、盆栽いじり始まりました。

古い葉っぱも、はさみで切ってあげて、風通しと日照を確保しています。

それと、今の時期は定期的に消毒しています。

二週間に1度のペースで、殺虫剤と殺菌剤。

耐性が付かないように、いくつか薬を変えています。

夏は水遣り「+」が大事ですよー。

ところで先日、FSFに参加してから、「スタイルって何だろう?」って考えています。

僕の親方は僕に、「技術と表現はちがうんだよ。」と教えてくれました。

「阿部君が、俺のような表現するにしても、空間有美の表現をするにしても、技術がなければ、どちらもできないんだよ。」

「どんなに良い姿を頭に思い浮かべても、それを形にするのは技術なんだよ。」

「技術さえあれば、どんな表現にだって、対応できるんだよ。」

そう言ってくれました。

僕にとっては、「表現」という言葉に対する、大切な哲学になっています。

盆栽で言う技術は、「針金かけ、植替え、培養管理」の三つですが、それらがそろっていれば、表現に違いがあっても、人は感動すると、僕は思うのです。

何がいいたいかというと、スタイルを超えて人が感動するものが、「本物」だと僕は思うのです。

誤解を招く表現かもしれないけど、本物は「好き、嫌い」を超えていかなければいけないと思うんです。

それでも、それを批判する人はいます。なんてこと無い、それはその人が素直じゃないだけです。

単純に思うんです。

盆栽屋の棚場には、健康な盆栽が並んでいる。

音楽家なら、楽器をめちゃくちゃ上手に鳴らす。

画家なら、写実がえらいうまい。

書家なら、楷書がうまい。

食べ物出すお店なら、食べ物がすごくうまい。

農家なら、作物がとても新鮮でおいしい。

これって、表現を目指す人なら、出来て当たり前のことだと思います。

けれど、この当たり前が、物凄く難しい。

だからこそ、この当たり前で、世代、時代を超えて多くの人を感動させることが出来るのだと思います。

スタイルとは、時代や世代で大きく変わっていきます。

そのスタイルに合わせて、様々な表現が人々にとりいれられています。

盆栽も、中国から入ってきて、鎌倉時代の公家、江戸の将軍様、町民、詩人、昭和の大富豪と、色々な人に受け入れられながら、当初の姿とは大きく変わってきています。

それでも、盆栽が無くならないのは、その時代その時代に、技術的に土台のしっかりとした人間がいたからだと思います。

要するに、継承されていくのは表現である以前に、技術だということです。

僕は今、空間有美という表現に必要な、技術をしっかりと身につけるために、勉強中です。

うちの爺さんと、親父の作る姿は、同じ空間有美でも、はっきり言ってかなり違います。

それでも、空間有美として、絶対に外せない基本、技術はまったく一緒です。

だから、80年以上、技術屋として生き抜いてこれたのだと思います。

僕は、個性的になりたいなんて思ってないんです。

しっかりとした基本、技術を積み重ねて「当たり前」になりたいんです。

アインシュタインの「相対性理論」じゃないけど、いつか誰でも知っている「常識」を目指しているんです。

だから、スタイルという括りで扱われているうちは、まだまだ僕も盆栽も、努力が足りないんだなと、そうおもいます。

それにしても俺、随分とーいなぁ。

そういえば、親方が「盆栽を語る暇があったら、盆栽にかかったくもの巣でも払えよ。」と言った事があります。

これこそ本質、本物だと、そうおもいます。

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FSF(フリースタイルフェスタ)参加してきました。

昨日は吉井田学習センターで苔玉教室、今日は北信学習センターで、FSFに参加してきました。

学習センターはしごしちゃったよ。

歌や踊りなど、ステージを使った表現に混ぜていただき、盆栽も飾らせていただきました。

学習センターが会場なので、売り買い無しでしたが、とにかく参加してみないとわからないとおもったので、ドッカシでかい盆栽もっていきました。

いわば僕は「盆栽の居場所」を探してあるく旅人です。ちがうかっ!?

Dsc02421 用意していただいたテーブルとパネルを使って、出来ることをしてみました。

Dsc02420 右は実生51年の大きな盆栽。

Dsc02422 ひだりは、山野草の寄せ植えやミニ盆栽、関連の資料。

Dsc02423 パネルには、吾妻山の自然樹の写真など。

Dsc02427 ライブは、お笑いコンビの「チェリブロ」さんが司会で始まりました。

とても、テンポがよくて聞き心地のいい進行で、さすがプロだなって感じがしました。

http://tosp.co.jp/i.asp?i=ayanatsucheri

Dsc02432 それから、小学生の一輪車のダンスあり、女子大学生のかっこいいダンスもあり、お笑い芸人のラスカルさんのシュールなネタもあり、熊のプーさんのマジックありと、パフォーマンスは目白押しでした。

http://blog.livedoor.jp/rasukaru39/

Dsc02430 この彼は、高校三年生のバイオリニスト、加藤君。

登場の時、へたくそなムーンウォークで出てきて、自己紹介のときに「マイケル・ジャクソン」と言っていました。

僕的には今日一のギャグでしたよ。

あっぱれ。

それにしても、バイオリンうまかった。

こういった技術を身につけたうえでの表現は、とても尊敬します。

Dsc02440 とりは、アコースティックデュオの中吉(ちゅんきち)さんのライブでした

http://tosp.co.jp/i.asp?I=CHUNKICHIX

これがまた、いい歌うたってるんですよ。

ここはさすがプロですよね、お客さんのノリもさらに一段階上をいっていました。

僕も、一緒になって手をふってしまいました。

というわけで、決して大きなイベントではないのですが、僕も観客の一員となって、楽しませていただきました。

きて下さったお客さんの、どれほどが盆栽に興味をいだいて、欲を言えば実益に繋がっていくのか、イベントを終えたばかりではまったくわかりません。

けれど、意味を問うてばかりいては何も始まらないですから、とにかく次回のイベントにも参加して、自分なりの表現を探していければなと思います。

おかげさまで、また新たな課題も見つかりました。

僕は種蒔き伝道師です。

個性は続けることでしか生まれてこないことを、実生から教わりました。

ならば、このFSF,これからも可能な限り参加させていただいて、その進化のお手伝いをしていきたいと思いました。

次回は9月13日、吾妻学習センターで行われる予定です。

誘ってくれた本田君、ほんとありがとう。

スタッフのみなさん、ありがとうございました。おつかれさまでした。

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週末こけだまみれ。

土曜日に吉井田学習センターで、苔玉教室の講師をしてきました。

いつもそうなのですが、人前でしゃべるのは、声が震えるくらい緊張しますね。

初対面の方々と、お話しするのはやはりエネルギーがいります。商売やってるんで、そういう状況につねにあるのですが、なかなか慣れるってことはありませんね。

というわけで、あんちゃん講師のもと、苔玉教室は始まったのですが、皆さん熱心にメモをとられたり、色々質問していただいたりと、教えるほうもとてもやりがいのある教室でした。

最後は、皆さんの作った苔玉を、ぼくの手作りの飾り棚に並べて、しばしおしゃべり。

しかしながら、みなさん上手に組み合わせてつくっていましたよ。

学習センター主催で料金がきめられていたので、素材はある程度制限があったのですが、

それでも初めてとは思えないくらいバランスよく作っていました。

今週末も同じ場所で、教室をひらくのですが、今から楽しみです。

ちなみにどこぞの新聞社が取材に来ていたのですが、どこだったかすっかり忘れてしまいました。

そして、昨日は毎月恒例の空カフェマーケットに、苔玉を持っていきました。

Dsc02417

今回はうれしいことに、以前苔玉を買って頂いた方がいらしてくれて、

元気に育っているという報告を受けました。

買って頂いたほうとしては、これが実は一番気になるところなのです。

そして、失敗例も含めて、これが一番苔玉の育て方のレベルアップには効果的なものであります。

僕自身の自信にも繋がります。

以前mixi時代に、皆さんが僕してくれた沢山の質問が、今の僕の礎になっているように、

皆さんが思った素朴な疑問の数だけ、こちら側が考える機会を与えていただいたと考えて、普段の手入れの中で、より良い答えを見つけていけたらなとおもいます。

そして次の機会には、苔玉以外にも、「ミニ山野草の寄せ植え」も持っていきたいなと考えています。

徐々にディープになっていく、ぼんさいや「あべ」の草木たちに要注意です。

そして、今回も空カフェのスタッフさん一同、お疲れ様でした。

楽しかったです。

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7月12日に。

7月12日、北信の学習センターで行われるイベントに、ぼんさいや「あべ」として参加してきます。

http://fsf.kachoufuugetu.net/FSF/FSF-stage-1.html

以前りかさんに誘われて嫁っちと行った、笑夢の飲み会で知り合った本田くんからお誘いをうけました。

今のところ、展示スペースに盆栽を飾ろうと思いますが、何を飾るかは決めていません。

というのも迷ってるんです。二通りで。

一つは、苔玉や山野草、ミニ盆栽を持っていってイベントに参加する人に受け入れやすくしようか、

二つめは、めっちゃ「空間有美」な作品を持っていって、少しぐらい引かれても、そういった舞台に上げてみるか。

「どっちももってっちゃいなよ。」

確かにそれもありだな。

というわけで、当日、色々な楽しいライブと一緒に、盆栽なんてもの眺めてみるのはいかがでしょうか?

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