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梅雨よ、ばいばい。

今日は、朝から空が高かった。

梅雨が明けたとたん、もう秋のそらでした。

朝、お墓参りから歩いて帰ってきたのですが、嫌な汗はかきませんでした。

Dsc02472 緑のカーテンの大きな葉っぱを刈り取って、葉透かしをしました。

込みすぎると、懐の芽や葉に光が当たらなくて、枯れ込んでいくので、

もったいないけど、多めにすかしました。

Dsc02473 小さな葉っぱさんたち、久しぶりの太陽沢山浴びて、大きくなっておくれ。

Dsc02477 長雨で、花が開ききらず落ちていましたが、今日の天気のおかげで思い切り花を咲かせることが出来ました。

青空が花びらに移りこんだみたいです。

Dsc02460 これも、やたらと込んで大きくなってしまった盆栽。

春に植替えをして、鉢を閉めこんだため、頭でっかちの印象がいなめません。

Dsc02461 そこで、大きな枝を抜くことになりました。

すると、鉢の小ささがさっきほどきにならなくなります。

次に、古い葉を切って、針金をかけます。

Dsc02471 針金をかけて、姿を整えました。

ちなみに、この樹は以前「盆栽世界」の05年11月号で、うちの親父が、作家と作風という特集で取り上げていただいた時に、金屏風の前で映っている模様木と同じものです。

去年、家族で常滑の行山さんの工房を訪ねたときに、無理を言って譲っていただいた鉢に、植替え、

さらに思い入れの強い一本になりました。

それと、この樹は実生ですが、葉性が異様にいいのです。

短くて力強い葉なのですが、枝先が込みすぎてごつくなる事がありません。

この葉は、接ぎ木で増やしていないのでこの木のみです。

親父が言うには、実生でこれだけの葉が出るのは「何十万本に一つだろう」とのことです。

実際にそれ以上播いてきた本人が言うのですから、説得力のある言葉です。

話を戻しますが、

上の朝顔にしても、下の五葉松にしても、強い部分をおさえて、弱い部分を助けることで、限られた環境でも、健康的に生きられるように人が調節しています。

この、限られた環境が壊れないように人が手を貸して、その環境を維持するということは、

「丹精」するということです。

この手入れでいえば、例えば、田んぼや里山の環境もそうかもしれません。

捨てられた農耕地や里山が、人の足も踏み入れないくらいの藪や、くずの葉に覆われてしまっている畑は、今じゃ田舎ではよく見る風景です。

盆栽も、手入れをしなければ、あっという間に荒れてしまいます。

僕たち人間は、ホントめんどくさがり屋ですよね。

テレビゲームみたいに大人の考えたおもちゃで、子供を静かにさせたり、

認知症のお年寄りを施設にまとめてあずけたり。

言葉が未熟な子供や、言葉を失っていくお年よりは、ある意味では自然かもしれません。

言葉の通じない生き物は、大人の世界から遠ざけてしまい、話を聞こうなんてしません。

自分の理屈の外に飛び出したものを受け入れるのは、確かに大変です。

当たり前ですが。

盆栽だって、言葉の通じない生き物です。

自然の樹木も虫も。

その言葉の通じない生き物と、対話をするということは、毎日毎日の手入れ、「丹精」が少なからず必要だと、僕は思います。

荒れた里山も、鉄筋コンクリートの都会も、まったく自然との対話を必要としない意味では、どちらも同じではないでしょうか?

丹精するということは、自分で考えることです。

仮に自然は、僕らの知らない場所、どこかの国の未開の原生林を対象にしても、はじまらないのかもしれません。

自分が生活する圏内において、自分がどういう態度でそういった理屈の通らないものたちと接していくかを、自分なりに考えていくことが、僕らが自然を知るヒントになるのではないでしょうか?Dsc02476

仕事場の目の前の小川では、毎年オニヤンマのヤゴがかえります。

扇風機が好きな彼らは、仕事をしていると、その風を浴びに仕事場に入ってきます。

この光景は我が家ではずっと昔かみてきた言わば、「風物詩」です。

エコを言うということは、こういった田舎のディティールを知ることから、始まるのだと思っています。

Dsc02481

これも、同様に手入れをした、根上がりの五葉松です。

実生で42年経っています。

大分枝をすかしたのですが、二年もすると、また枝が込みあってくると思います。

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コメント

大変心のこもった日記を拝見させていただきました。盆栽の奥深さを改めてしりました。言葉にうまく表せませんが、この作風が好きです。自分の好きな樹をたくさんまた見せてください。

投稿: イチゴジャム | 2009年8月16日 (日) 21時16分

イチゴジャムさん、はじめまして。

書き込みありがとうございます。

「好き」は最高のほめ言葉です。

うれしいんで、これからも盆栽の写真載せていきます。

それと、もし機会があれば、ぜひうちの庭にあそびにきてくださいね。

投稿: ちどり | 2009年8月17日 (月) 21時38分

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