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種の話。

とはいったものの、まずはイタリアの話だろうってことだと思いますが、

特集されたニュースの内容をネットで見れるようにしていただいているところでして、レポートしばしお待ちを。

というわけで、五葉松の種の話です。

ぼんさいや「あべ」の五葉松の種のこだわりをお話させてください。

まず採取する親木は葉性のいいもののみに絞っています。

葉性がいいというのは、葉が真直ぐでクセがなく、芽もちがよく、胴吹きも盛んな、盆栽として枝を長く持ち込むのに適した性質のものです。

性のいいものから蒔いた種は8割がた性のいいものです。

性の悪いものからは、まず性のいいものは出てきません。

昨年は山で採取できませんでしたが、その代わり実生畑の種取用の木から採取しました。

種取りようの木は、実生の中から生まれた特に性質のいいものを選抜していますので、より性のいいものがえられる可能性が高いということになります。

http://philosophy-of-bonsai.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-2056.html

http://philosophy-of-bonsai.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-790d.html

次にその保存方法です。

採取した種は、水に漬け込んで沈んだものだけを選び、そのまま乾燥させないように、砂の中に埋めて凍りつかない場所で春まで保存します。

076ムロの中に発泡スチールの箱。

077箱にはぎっしり詰まった砂。

078_2

堀すすむと種が見えてきました。

まず普段どんな種でも購入した時は、ほぼ乾燥した状態で販売されていますが、

一度完全に乾燥させた五葉松は、きわめて発芽率が悪くなります。種に水分を吸収するのにとても時間がかかって、蒔いた年に種が出ることはまずありません。

根気よく水遣りを続けていれば、その年の秋や次の年の春に発芽することはありますが、それでも発芽はあまり期待できません。

ですから、ぼんさいや「あべ」では、掘り起こした種を乾燥させずに発送します。

届いた種は、出来るだけ早く蒔いてください。

だから、発送の時期は短期間に限られるし、その年の天候状況や、送る地方でも時期が変わってくるというわけです。

蒔いた種は、おそ霜と、霜柱に気をつけて管理すれば、3月中旬から4月中旬の間で大抵発芽します。

それでも、発芽率は7割から8割ぐらいと考えてください。

というわけで、今年は数があまりないですが、五葉松の種をご希望の方は、メールください。

ちなみに、五葉松の実生を通じて、盆栽の面白さを伝えていきたいという志で種を販売させていただいているので、そういった思いに賛同していただけるのなら、稚拙ではありますが、るねさんす実生号のほうも是非読んでほしいと願っています。

それでは、全ての五葉松実生愛盆家にとって、最高の春になることを祈っています。

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コメント

そんなに芽が出ないんですね!
初めて知りました。

投稿: アディカ堀内 | 2010年4月30日 (金) 10時18分

>堀内さん

そうなんです。

適当に落ちている種を拾って蒔くだけでは、まず発芽しません。

赤松や黒松はそれでもかなり発芽しますが、五葉松はまた別のようです。

よく鳥が食べて糞になった種は発芽しやすいといいますが、生態系は面白いバランスで成り立っているなと、感心してしまいます。

昔、「さくら」という映画を見て、実生の難しさと素晴らしさに感動しました。

お勧めの映画です。
お時間のあるときに是非鑑賞してみてください。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD28251/

投稿: ちどり | 2010年4月30日 (金) 23時24分

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