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人事を尽くして天命を待つ

今日、パオの光永さんが1年ぶりに来福されました。

僕が修行時代に経堂駅前の焼肉屋で、たくさんのお話を聞かせてくれた恩師でもあります。

この方、筋金入りの実生愛盆家さんで、庭中、実生の松で溢れかえっていて、名前を「松永さん」に変えたほうがいいといわれるほどの、松好きです。

今回も短い時間でしたが、僕が盆栽を生業にしていて、迷いや悩みで心が定まらないことがあることをお話したら、

「最初から「これが自分の天命だ」って思って仕事を出来る人は幸せだよね。」

「自分も何度も映画の世界をやめようと思ったことがあったけど、やめたところで何もない。そんなことを繰り返しているうちに気がついたら40年たっていたよ。」

とお話してくれました。

また、

「あなたの仕事は、すぐにカタチになるもんじゃない。何年もかかるものでしょ。何かしようと思っても、そのネタになるものをしっかり準備しておかないといけないよね。」

ということをお話してくれました。

確かに、気持ちは今すぐでも、僕がしている仕事は5年先、10年先の仕事。

どんなに焦っても、足元はしっかりと固めておかないといけないなと思いました。

その後、親父に「盆栽やめようと思ったことはないの?」と聞いたら、

「俺は頭にくるとすぐに、やめたー!っていってたよ。」

すると爺さんは必ず「やめちまえ!」と言っていたそうです。

「やめちまえって簡単に言われると、なんだか悔しくて結局やめずに今になったよ。」

と言っていました。

光永さんは、「とにかく続けることだよね。」と言っていました。

また明日からお仕事で、東京に帰っていった光永さんを見送ったあと、

僕の気持ちがすっきりとしたのを感じました。

いい春の一日でした。

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コメント

ああ、続ける、という事。

その為に、今、出来る事をしていくのみだなぁ、とお話を読んで私も勇気付けられました。

あ、うちの吾妻五葉のちびちゃん達、少しずつですが、新芽が伸びてきていますよ~♪^^

投稿: 広茂 | 2010年4月29日 (木) 07時51分

僕は、広茂さんの作品を待っている人がいる限り、ぜひ創作活動を続けて欲しいと願います。

僕も、盆栽で人に感動してもらえるような技術と人間性を磨いていきたいと思います。

五葉松、今年は芽だしが大分遅れているみたいですね。

五葉松も、まるで変化の無いようで、実はその年その年の天気を如実に現してくれる、大事なバロメーターにもなっているんですよね。

広茂さんのように実生を楽しんでらっしゃる方からの近況を聞けるのが、僕にとっての栄養になっています。

投稿: ちどり | 2010年4月30日 (金) 23時30分

そうですね。
お一人でも、私の作品をお読みくださる御方がいる限り、もしくは、お一人もいないとしても、目が見えたり字を書いたり出来る限り、書き続けていきたいし、書き続けなければ生きて行けない、と想うので、出来る限り書いて行く、と思います。

盆栽はもちろん、大自然という先生がいるのだと思いますね^^

あ、偶然ですが、世田谷区の経堂には、1998年秋から2003年の初夏まで私住んでいました。
古本屋があったり、個人的に大好きな町です。いまはどうなっているのか。ふふ、懐かしい町です。

投稿: 広茂 | 2010年5月 2日 (日) 07時12分

広茂さん

経堂に住んでいたんですか。

あそこは駅も新しくなって、その頃の面影とは変わってしまったと思います。

今は急行も止まったりしますし。

僕はあそこの某私立大学の受験に失敗したりと、何故か縁のある場所でした。

とはいっても、まったく土地勘はないのですが。

今はどこに行っても、田舎がなくなりましたね。

福島も便利が進んで野暮ったさが無くなってきました。

福島の中心街の子は、方言も訛りも無くて驚きます。

自然らしさが消えていくのは寂しいですね。

投稿: ちどり | 2010年5月 2日 (日) 19時42分

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