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なちゅらる・すたいる

先週の土、日にイタリアからお客さんがいらっしゃいました。

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左は家具職人のアンドレアスさん、右は盆栽職人のアウエルさんです。

アウエルさんは、我が家に毎年団体で来ていただいてる、イタリア盆栽芸術学校の一期生で、プロとして独立されキャリアも20年以上になります。

アンドレアスさんは、アウエルさんの盆栽ワークショップの生徒さんで、家具の職人でもありながら、趣味で盆栽の卓を作っています。

今回お二人で日本のぼんさいやさんや京都、常滑をまわってきたそうで、福島まで足を運んでくれました。

親父とは、イタリアでも仕事で滞在中同行して、ドロミテの山を案内していただいたり、15年ほど前に我が家にも来たことがあり、旧知の間柄というわけです。

僕は修行中に、修行先でお会いしたというのですが、まったく忘れていて、話に聞くと僕は針金をかけていたそうですが・・・。

ところで、普段二人はドイツ語で会話しているのですが、

イタリアの国境近く(オーストリア)はずっと昔から戦争の歴史があり、つかう言葉はイタリア語とドイツ語二つ使い分けられるそうです。

アウエルさんは片言の日本語、アンドレアスさんは日本語がまったくダメでして、

僕の日本語はアウエルさんが、英語はアンドレアスさんが(アウエルさんは英語が苦手)拾い上げて、会話を成立させていました。

それでも、お互いに好きなぼんさいや自然のことですから、会話の意味は十分理解できます。

去年のルイスの時に、大事なのはコミュニケーションしたいという思いだということがわかり、言葉の通じない人との会話の楽しさに気がついたので、決して苦ではありませんでした。

ちなみに、彼らは盆栽の作風に関して、「空間有美」のファンであり、我が家の盆栽を見ながら、「胸がドキドキする」と興奮していました。

その日は天気がいいとはいえ、昼でも氷点下近い温度でしたが、

彼らの住む町は氷点下15度、25度なんてのが当たり前で、

「この天気は五月の天気だよ、温かいよ」といって、平気で外で盆栽をみていました。

写真も撮りながら「帰ったら仲間たちに見せるんだ」と言っていました。

007彼らが盆栽をみながらしきりにいっていたのは、「ナチュラル・スタイル」という言葉です。

ヨーロッパでも近年では、素材を新木から2,3年で一気に作ってしまうような作り方が疑問視され始めているそうです。

付いてる枝を出来るだけ多く使ってまとめても、木をしたからのぞくと、枝がぐるぐると手繰り寄せられている、

やはり自然にならって、じっくり、ゆっくり時間をかけて枝作りしないと、いいものは出来ないといっていました。

そこで、「空間有美」は、枝の一本一本の出入りや長短が見え、とても自然らしいということを言っていました。

その対比として面白かったのは、「東京スタイル」という言葉を使っていました。

036_2 2日目、五葉松の新木を作りながら、空間有美の作風の実際を学んでいきました。

ちなみにアウエルさん自身も相当腕のたつ方で、こういった方でもわざわざ日本に来て学んでいくというその真剣な姿勢にとても感動しました。

やはり

「盆栽作りは奥底深い、どこまで言っても底知れず。

生きたら一生稽古と思い、天狗になったら出世は終わり。」

という祖父の言葉が脳裏に浮かびました。

それを遠くイタリアの方から教えられるわけですから、やはり出会いは大事だなと感じました。

よる一緒に食事をしているとき、親父が

「アウエルさんはヨーロッパで一番だよ。なんていっても心がいい。」と言っていました。

するとアウエルさんは、拳を胸に当てて「そう。盆栽は心が大事。」と日本語で話してくれました。

僕は日本人としてうれしくもあり、はずかしくもありました。

023抜いた枝で。

「ちょんまげ!」

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