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五葉松、葉っぱが伸び切りました。

ここ最近、棚場を観察してみると、葉の根元にある茶色いカラがポロポロと落ち始まっている五葉松を見かけます。

これは僕らは「ハカマ」といって、このハカマが落ち始めるとそれ以上葉が伸びなくなったサインです。

これから先は、まだ薄明るい新葉がどんどんと深緑へと近づいていきます。

そして、ぼんさいや「あべ」では、ハカマが落ちたのを施肥のサインとしています。

五葉松の取り木をしたことがある人はわかると思いますが、この時期になると当てたミズゴケの隙間から新しい根っこが見えてきます。

その根をよく見てみると、太い根が一本、ズイッと伸びているのがわかります。

本来植え替えの時に根を見ると、とろろ昆布みたいな細い小根が、太い根の先についているのですが、この真夏の時期には新しい根には小根がまずありません。

そして栄養、水分を吸収するのはこの小根(細根)です。

ということは春から梅雨明けにかけて伸びた根というのは、ほとんどが太い根であったことがわかります。

では、細根はいつできるのか?

それは、これから真夏の時期です。

実際に上部では変化が見られませんが、新しい葉っぱはこれから本気の光合成で、細根を作っていきます。

そして、作った細根で来年の春の芽だしから夏までの栄養を体に蓄えるわけです。

針金をかけると、食い込み始めるのは今から9月下旬くらいです。(地域によって誤差あり)

というわけで、我が家では、この五葉松ちゃんの細根作りに合わせてタイムリーに肥料を送り込む方法をとっています。

一度にたくさんの肥料をあげても、実際には一度に体に取り込める量には限界があるはずだからです。

僕らだって、一日一回で3食分食べきれないのと似ています。

あげるのは固形肥料(油粕)で、しかも少量。

それを9月末まで様子を見ながら少しずつ、追肥していきます。

これは、実際にやってみると古い樹ほど効果があると思います。

もともと大食漢な性ならともかく、古い木でなかなか芽に力が乗ってこないものは、この方法だと来年の芽の大きさに違いが出てくると感じています。

注意点としては、根が悪く渇きが遅いものには、今の時期にあげると根が傷むのであげないこと。

勢いのいいものは、今の時期から多くあげると、枝がごつくなってしまうこと。

この場合、古葉刈り、追い込み剪定を前提としない場合はお勧めしません。

我が家は、胴ぶきを促すために新作りの場合、勢いがあってもあげています。

ハカマが落ちてこないものは、まだあげないこと。

適期は一本一本違うということです。

というわけで、施肥の一例として参考にしていただくと幸いです。

まあ、歳を重ねたものへのいたわりは、人も樹も似たものだということじゃないでしょうか。

五葉松は厳しく育てるといいますが、ただ厳しいだけでは輝くものも輝かない。

培養の成果は言葉じゃなくて、目の前のその盆栽がすべてです。

ウソが通らないから面白い。

厳しいのは僕らじゃなくて、彼らのほうなのかもしれませんね。

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