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熊がいる。

福島市内でも今年は熊の目撃情報がかなり多いみたいですね。

僕の住む地区も山に隣接していて、熊の生息圏とかぶっています。

ただ、僕が子供のころは熊が里まで下りてくるなんて、めったになかったし、僕らも山にガンガン遊びに入っても熊に出くわすなんてありませんでした。

たまに、飛び込んで遊んでた砂防ダム(歩いて1時間近くかかる)に熊が出たから、泳ぎに行くときは気をつけろ、なんていわれるくらいで熊の脅威を感じたこともなかったです。

ところがここ数年は、かなり熊の脅威を実感することが増え始めした。

初めは近くの桃畑(直線で200Mくらい)に必ず桃を食べにくるという話でしたが、次第に民家の庭先や犬の散歩コースで目撃情報や足跡、フンがみつかったりと、熊の痕跡が生活圏内に入ってくるようになってきたのです。

そして、先日は我が家と隣の家の犬が夜中相当吠えていたのすが、我が家のすぐ裏に熊が出没したらしいのです。

というのは、後ろの家の畑に熊の大きな足跡が残されていました。

はっきりいって、かなり怖い気持ちになりました。

うちの集落だって、僕の子供もそうですが、小さい子供は結構います。

じいちゃん、ばあちゃんはもっといます。

こういった人たちが、仮に突然熊と出会ったら、相当危険だと思います。

相手は自然です、「話せばわかる」なんて理屈は一切通用しませんから。

とはいっても、何か起こってからじゃないと動かない世間には、僕らの危機感はつたわりません。

クマといっても、放射能の影響でできるクマに夢中になっている昨今、この熊に危機感を募らせていること事態、浮世ばなれなのかもしれませんね。

あえて、文句をいえば(あくまで主観的なので意見にもならないですが)、

引き合いに出して悪いですが、先日仙台市の東北大の近くに出没した熊は、即殺されたそうです。

「近くに学校があり、危険だから」

ほう。

福島大学の近くに出た熊は、安全なんでしょうかね。

さらに言えば、小さな子供が住む家のすぐ近くにいる熊は、白い貝殻のイヤリングでも届けてくれるんでしょうか。

そんなわけないでしょう?

こんな市街地目線な思想がまかり通っていいんですかね。

僕らには共存を訴えておいて、自分たちは無理だから殺しちゃうなんて、あんまりな話だ。

ちなみにある新聞の寄稿に「山のどんぐりが不足しているから、熊が山から下りてきて、人間に殺されるなんてかわいそうです。」と書かれていました。

それが一つの理由だとしても、それがすべての理由じゃないでしょ。

熊を思う優しい気持ちは全く素敵なことですが、一方的な観点とも思えなくありません。

以前吾妻山で熊を見かけたとき、ガイドの方が教えてくれたのが、「熊が増えている」問ことです。浄土平から沢づたいに見下ろすと多い時で7頭ほどいたそうです。

さらに、「高山の熊が里まで下りていくことはない」そうで、里に住む熊は里に住む熊ということだそうです。

そして特別に縄張りを持たないツキノワグマは、縄張り争いで里に追いやられたわけでもなさそうです。

可能性の一つですが、「ドングリよりもおいしくて、簡単にしかも大量に食べれる果樹」に目を付けたとも、考えられなくもない。

なぜなら、桃畑は毎年のように被害にあっている。ドングリは山に行けば食べられずに大量に落ちている。山栗はたくさんなっているのに、近所の栗を食べに来ている。ナラの木は里山で一番多く生えている。僕らの住む山にはナラ枯れがおきていない。

僕だって気持ちは少しわかりますよ。

目の前においしそうなびっくりドンキーのハンバーグ出されて、ヒエとかアワとか食えって言われても食わないですよ。

子供だって一度おいしい食べ物の味覚えたら、もう有機野菜より飴玉とかアイスクリームでしょう?

犬だってドックフードで十分なのに、かわいさ余って何でもあげるから、走れなくらいのブクブクちゃんになってるじゃないですか。

自分の愛犬にたらふく食わせて、熊はドングリとか蟻でも食ってろって話じゃないですか。

だから僕は言いたいです。

自然というものを一方的に見ないでほしいと。

物事は常に見る人の観念なんだから、自然はこうだなんて決めつけて、山間部の安全を否定しないでほしい。

僕らだって普通に暮らして、子供たちだって普通に学校に通ってるんです。

それなのに「熊がかわいそうだから殺すな!」って意見を最重要視して、世間が、社会が、山間部の安全を守れないなんておかしな話じゃないですか。

僕だって熊が駆除されないことがよりベターなのは知っているし、田舎の人間みんなそんなのわかりきってますが、それが難しい状況にあって、なぜ今それを言うのでしょうか。

戦争は人間が起こします。時間をかけて話し合えば、なくすことも出来るでしょう。

それが話の通じない自然相手に、思想や哲学を掲げて、どうして家族の安全が守れるんでしょうか?

熊と一緒に布団に入って寝るなんて無理でしょう?

共存といっても、可能な限り生活圏は分けて考えなくてはいけないと思います。

最近は耕作放棄地が増えて、近所をあるってもクズやカヤに囲まれた荒地や山が至る所にあります。

こういった場所も、熊の隠れ場所になるそうです。

我が家のすぐ裏山もその通りで、おそらくここを通って我が家のほうにきたんではないでしょうか?

夕方や夜、車に行くにも、棚場で水やりするにも、ちょっと不気味な気がします。

里山が維持できなくなっているのが、巡り巡って熊の被害に繋がっているのかもしれません。

これは根の深い問題だと僕は感じています。

自然は大きなサイクルで何かしらの役割をもって動いているのだとしたら、この熊が里に多く出没するようになったのも、何か我々に考えるキッカケを与えてくれているのかもしれません。

だとしても、自然から受けるリスクを少しでも回避することに悪意があるわけでもなく、地域の人たちの安全のためにも、この熊に対して何らかの対処をこうじるのは、必要不可欠だと、僕は考えています。

明日も、誰も熊に襲われたりしないように祈りながら。

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