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フランスで自然に触れる旅。

親父と二人、今月の1日から、9日までフランス、モンブランの麓の町、シャモニに滞在してきました。

今回は、以前から交流のあるフランス人のルイスさん()の招待で、モンブラン近郊の自然を存分に味わうことと、隣国のスイス、ジュネーブで地元の盆栽クラブのみなさんと交流を目的とした旅になりました。

あとで通訳の串崎さんを通してわかったことですが、震災後フランスでも誰もが口にする「フクシマ」にルイス自身、抵抗があったそうです。

僕らを招待してくれた理由の一つに、自分が知っている「福島」がどれだけ素晴らしいのか、フランスの人たちにも知ってほしいという思いもあったそうです。

それにしても、38歳という年齢にもかかわらず、僕ら二人を自腹を切って招待するいう、彼の強い想いと志は、簡単にはマネのできない、すごい事だとおもいました。

福島に来て、空間有美の作風に触れ、我々田舎の人間たちの人柄に触れ、吾妻山の自然に触れて、彼の人生観は大きく変わったそうです。

僕たちにしてみれば、見知らぬ国からたった一人で、しかも日本語がしゃべれないのに、こんな田舎に来てくれた彼に楽しんで帰ってもらいたかっただけなのですが、

本当に出会いというのは面白いと思いました。

というわけで、今回の旅の写真をいくつか紹介したいと思います。

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ここが我々が滞在したシャモニの町。

モンブランの山頂はかすんでわかりづらいです。

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シャモニの町を見下ろすゴンドラに乗って。

奥のとがった山はル・ドリュ。

その前の谷に、モンブラン最大の氷河、メール・ド・グラスがあり、そこにはシャモニの町から高山鉄道があり、氷河を見るためだけの駅があります。

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これがモンブラン近くの山に自生する五葉松です。

シャモニ自体は、森林限界までカラマツとエゾマツ系の2種の木くらいしか生えていないのですが、近くの山々には森林限界にこの五葉松がたくさん生えています。

見ての通り、葉が日本のクロマツくらい長く、柔らかいため、見た目は盆栽に不向きです。

こちらの樹はどれも枝がごつく、ゴムのように柔らかいため、2000mを超えた谷に自生する木でも、ほとんどが直幹でした。

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ヨーロッパのカラマツは、肌が岩石性に荒れます。

枝も日本のものより太い印象を受けました。

それにしても日本でも見れないくらいの大木もあり、迫力がありました。

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これは山中で見つけたカラマツ。なんというか「男カラマツ」みたいな感じです。

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こちらがルイスさん。彼は山岳ガイドの国際ライセンスをもっていて、今年も3度、モンブラン山頂にお客さんを案内しているそうです。

彼の所属するガイドの事務所は、日本人に人気があるそうで、彼も3度のうち2度は、日本人のお客さんだったと言っていました。2181

滞在中、彼のガイドでモンブラン近郊の山に登りました。

目的は、高山態の一部にしか自生しない「アンチナタ」という松を見に行くことでした。

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登山コースを外れ、新雪つもる崖をよじ登ると、ある一部分にだけこのアンチナタが生えていました。

面白いことに、見渡す限りの森林の中で、本当に限られた場所にしか生えていないのです。

この木の特徴は、日本の五葉松に近い幹肌と、細かく詰まった葉ですが、二葉の葉っぱ、

枝の柔らかさがあげられると思います。

それでも、クリスマスツリーみたいな樹しかない森林の中で、この木の姿は、吾妻山の五葉松を彷彿させるような美しさがありました。

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往復5時間のコース、しかも既成のコース外。

かなりしんどかったですが、モンブランの自然樹を観察するという最高の機会に、とっても充実感がありました。

ちなみに、このアンチナタにルイスさんが惚れ込み、自生地を探してはその美しい姿を写真に収めています。

彼のサイト→http://www.jardins-alpins.fr/

本当は写真の場所を案内する予定でしたが、そこは岩の切れ込みが深く2メートルから5メートルあるそうで、新雪が積もると、気づかずに落ちる危険性があるからと、見送られました。

こうやって自生地で生きる姿をそのままに撮影するようになったのは、福島旅行がきっかけで、写真に熱が入ったらしく、とてもうれしい気持ちです。

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今回の旅では、さまざまの方々との再会や、ご縁がありました。

写真右は通訳の串崎晴美さんです。

うちの爺さんの本を、フランス語に訳された方の一人で、空間有美の作風のよき理解者でもあります。

仕事を離れたときでも、僕らの会話を訳してくれて、

彼女のおかげでルイスさんとも深い話が出来ました。

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こちらはスイスのドルダーさん一家。

奥様は福島市の出身で、震災直後は大変な励ましをいただきました。

旦那さんは一度我が家に来園されていて、盆栽人としても交流させていただいています。

今回スイスに行くことになり、急遽コンタクトをとって、会っていただくことが出来ました。

直接あの時のお礼を言うことが出来て、本当に良かった。

娘さんのエミリちゃんも伸び伸びしていて、とても可愛かったです。

一緒に遊んでいて、さすがに自分も娘が恋しくなりましたね。

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ルイスさんの家族です。

あ、奥は僕の親父ですよ。

奥さんはポーランド出身で、とても目の透き通った方でした。

料理もとても上手で、チーズでやられた僕の胃には最高のあっさり系で、本当助かりました。

子供たちはお兄ちゃんのリヨン君に、妹のカミュちゃん。カミュちゃんは家の栞と同級生です。

もう、フランスのズットモ、約束してきました。

そして、リヨン君もおとなしい性格なのですが、日本から来たドングリ星人が気になるらしく、そーっと距離を縮めながら、仲良くなりました。

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仙台の拓坊さんに教えてもらった折り紙のコマは、外国の子供たちにバカウケですね。

行きの飛行機で暇なんでずーっと折り紙折って、現地にばらまいてきました。

震災後の子供たちの気を紛らわすためにと教えてくれた折り紙が、まさかここで役に立つとは。

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こちらはスイス、ジュネーブの日本食レストランにて。

ルイスさんが所属する盆栽クラブのメンバーと、交流会でした。

レベルも、年齢も様々ですが、みなさんそれこそ本当に盆栽の熱にかかってしまった人たちで、僕もものすごい刺激を受けてきました。

ルイスさんは、僕たちを招待するにあたって、彼らの前でスライドショーで、我が家の盆栽や福島の自然、人々の素晴らしさをプレゼンテーションしたそうです。

その熱意が実って、今回このような招待が実現したということです。

うーん、感動です。

人に喜んでもらいたいって気持ちは、受け取る相手にもよるかもしれませんが、そりゃぁ、あったほうが、ないより良いに決まってるでしょう?

呼んだ側も、呼ばれた側も、お互いにそういう気持ちをもって、謙虚に、そして熱心に付き合っていけば、その旅は必ず、人生において最良のものになる。

僕は、そうおもいました。今回の旅で。

もっと、もっとお話ししたいことがありますが、このレポートは、実際に会話しながらでないと伝わらない温度があります。

どこかでお会いした時には、ぜひお話しさせてくださいね。

ちなみにツイッターでも、ちょっとつぶやいています→

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