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一年総括。

今年もあと僅かですね。

僕にとって今年は、今までの自分の生き方考え方を見つめ直して、ちゃんと自分自身の心を整理してきた1年でした。

沢山の出会いの中で、良い事も悪いこともありましたが、ブレないものと、しっかりと手放すものとを考える「間」を意識して生活してきました。

そんなわけで、印象に残った写真を載せて今年のブログを締めくくりたいと思います。

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2月、世界一の砲丸を作ってきた辻谷政久さんと親父の対談。背中は採用と教育の半田真仁さんです。

「人の技術をまねる」

辻谷さんからは、技術者としての心得を学びました。

あえて、異業種の探求者から、お話を聞くことで自分の腑に落ちることがあると思いました。

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3月、梁川の美術館に盆栽を飾らせていただきました。

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春一番、冬囲いした苔玉達が一斉に並びました。

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4月、山形、村山の臥龍の松。

赤松の常識を思い切り覆された瞬間でした。

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庭のオオヤマザクラも満開です。

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こちらは川俣の駒桜。

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春は五葉松の芽ぶきも可愛いものです。

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5月、香りの女王、ホウノキの花。

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つるし雛との展示会。

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6月、ぼんさいや「あべ」の夏飾り。来年もやりますよー!!

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吾妻山には、今年は頻繁に通いました。

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8月、ここら、リレー展の一席。

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物凄い綺麗な夕焼けに出会ったり、

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10月、盆久楽展、今年も大盛況でした。084565656

今年は、紅葉がとても綺麗だった。

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11月、フランスから友人が来てくれました。

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12月、庭の南天桐、1年間のご褒美、しっかり頂きました。

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そんな訳で、面白すぎたこの1年、さらには来年、もう面白い話が目白押しで待っています。

一番なのは、家族みんなが健康で過ごせたこと。

特別信仰は無いですけど、お陰様ですと感謝の気持ちで祈りたくなりました。

来年も、沢山の方がたとご一緒に、沢山の感動が出来たらいいなと思います。

それではみなさん、今年もお世話になりました。

良いお年を!

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まだあったかと思うような、成長の瞬間。

ここ1週間、少しずつですが小品やミニ盆栽の新作りをしていました。

実生8年から10年くらいのもの、接木5年生(実生から10年以上)のものなど。

思い切り枝を抜いて、必要な骨組みで作っていくのですが、

実はその仕事に取り掛かる前、フランスの友人の前で同じ仕事を見てもらっていたとき、説明しながらも、急に電気が走るような、閃きがありました。

以前もワークショップ中に閃きがあって、「またか!」って思ったのですが、急に幹筋が新木の中に見えるようになったのです。

枝の返しや、振付けが、目に見える感じです。

僕は普段、頭の中で新木を作っているのですが、どうしてもイメージできないグレーな部分が存在します。

それが、スーッと晴れて、自然な流れで幹筋がつながって行くのです。

もうそうなると、頭の中のイメージがはっきりしているうちに、実際の仕事で、手に定着させていかなければ、またすぐに出来なくなってしまいます。

僕は靴ひもも結べないし、風船も縛れない、超不器用です。

だから、イメージと手が簡単に繋がらないので、繋がるまでは人の何倍も時間と労力を使います。

普通に会社で働いていたら、典型的な「使えないヤツ」ですが、お陰様で好きなだけ仕事をしていても、自分の意志ですから問題にはなりません。

というわけで、定着させるまでには、僕の場合、小品盆栽の新木を数百本単位で仕事しないといけません。

なぜ小品かというと、空間有美では樹幹部のまとめ方がとても特徴的です。

そして、最も難しいのがこの樹幹部のまとめ方です。

そして、小品は樹幹部のまとめそのものなのです。

ヤマタノオロチや、マリモみたいな誤魔化しが利かない空間有美では、もっとも経験と技術、センスを必要とする仕事なのです。

しかも大事なのは、短期間で集中的に、です。例えば、1週間とか10日とか。

ただ量をこなすのではなく、この閃きがあるときに、こなすことが非常に重要なのです。

僕らの仕事において、大事なのはこの「成長感」です。

自己肯定感に似ています。

恐らく、今までと今とを見比べても、その違いに気が付く人は殆どいないくらいの微細な違いなのですが、そのほんの少しの前進を積み重ねていくことが、こういった仕事においては大事なのです。

「独りよがり」といいますが、僕らの仕事は感動の分かち合いです。

その人が感動した作り、経験、生き方が、誰かの人生と重なるからこそ、感動は共有できるんだと思います。

「自分の仕事に満足しない」ではなくて、「次の成長を楽しみに待つ」というスタンスをもって、これからも仕事に取り組んでいきたいと思います。

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我が家の冬の主役、南天桐と、雪景色。

ついに吾妻の里にも雪が降りてきました。

といいますか、福島市内まで雪が降りましたね。

ここは、市街地よりも2倍は降る、福島市内でも最も積雪のある地域です。

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雪が降る数日前は深い霧。

この日から3日かけて、雑木と草ものをすべてムロ入れ冬季保護しました。

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うっすらと雪が積もった朝。

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その日の夜には、じゃんじゃん降って・・・。

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次の日に朝にはこんなになってました。

べったり重たい雪で、すぐに解けてしまいました。

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冬場は庭木の存在感も増してきます。

これはホウノキです。

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この木はイロハモミジ。

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照明に照らされているのは山モミジ。01299

もちろん庭の主役は五葉松盆栽です。

早朝ピーンと張りつめた空気の中で放つ凛々しさは、愛盆家さんの至福の時間です。

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そして冬の風物詩と言えば、我が家ではこのイイギリ(南天桐)が欠かせません。

こちらも庭の主役です。

今年も例年通りたわわに実を成らせました。

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ライトアップした時の強烈な赤もよし、早朝、うっすらと雪を被った時の姿もよし。

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降りしきる雪が写真に景色をつけてくれました。

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この景色が一年の締めくくり、僕たちに細やかな、ねぎらいの言葉の代わりとなります。

正月も過ぎれば、もうヒヨドリたちの餌になって、あっという間に無くなってしまう、来年もまた沢山の実をつけてくれますように・・・。

「ろうそくの灯りが見たいなら、そのろうそくを暗いところにもっていかねば。」

ゲド戦記より。

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僕らの心が動くとき。

先日、フランスから友人が来福してくださいました。

短い日程の中で沢山の盆栽や仕事を見ていきました。

それとは別に、何か所か近くの樹がある景色を案内しました。

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これは慈徳寺の枝垂れ桜。

お客さんとの待ち合わせまで時間があったので、一緒に行きました。

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運動公園の赤松林。

だいぶ松くい虫で枯れましたが、まだまだ景色のある木が残っています。

そして写真を撮り忘れたのですが、フルーツラインからヌル湯街道に下がると、右側の田んぼを挟んだ川沿いに、とても姿の良い赤松があります。

この木も一緒に近くまで見に行きました。

カメラにカードが入っていなかったので・・・。

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これは、駒桜。

これもカードが入っていなかったので冬の姿を撮れなかったのですが、      

この川俣の駒桜を見ながら、

簡単な英語で「僕は何時でもどこに行っても、こうやって印象に残る樹を探している」って言ったら、

「私もそうだよ。福島に来てあなた達と出会ってからは」と言ってくれました。

この時つくづく腑に落ちたことがあって、

「やっぱり共感って、体験の分かち合いだなぁ」って。

まったく違う国、年齢も文化も、何もかもが違うような人たちが、

同じ樹を見て、美しいと言葉を漏らす。

僕らは神様じゃないから、相手の心の中は分からない。

けど体験を分かち合った瞬間、やはり自分自身の人生と重なり合うというか、相手の生き方が、自分の人生に生きてくる。

相手の趣味趣向を僕がコントロールすることはもちろん出来ない。

だからこそ、奇跡が存在するし、体験の分かち合いって尊いんだなと思いました。

言葉は通じているのが不思議なくらい語学力のない僕ですが、駒桜を見て夢中に写真を撮っている彼を見て、すごい共感が生まれたし、彼のことを大切に感じました。

自分の趣味を一生懸命誰かに話すより、「お互いに何を見ているか」を知った方がはるかに、心は通うみたいです。

貴重な体験でした。

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梁川から丸森に抜ける県道沿いにある、箒立ちの赤松です。

今のところ僕の好きな赤松自然樹ではトップクラスです。

梁川に用があって行くと、大体見て帰ります。

この木の放つ優雅さ、神々しさにいつも圧倒されて帰ってきます。

まだまだ、出会ったことのない隠れた名木が世界中で僕を待っている、

僕はこの木に出会うために生まれたようなもんだ。盆栽をやっているようなもんだ。

そう想像するだけで今日一日を生きていく楽しみは尽きません。

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