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まだあったかと思うような、成長の瞬間。

ここ1週間、少しずつですが小品やミニ盆栽の新作りをしていました。

実生8年から10年くらいのもの、接木5年生(実生から10年以上)のものなど。

思い切り枝を抜いて、必要な骨組みで作っていくのですが、

実はその仕事に取り掛かる前、フランスの友人の前で同じ仕事を見てもらっていたとき、説明しながらも、急に電気が走るような、閃きがありました。

以前もワークショップ中に閃きがあって、「またか!」って思ったのですが、急に幹筋が新木の中に見えるようになったのです。

枝の返しや、振付けが、目に見える感じです。

僕は普段、頭の中で新木を作っているのですが、どうしてもイメージできないグレーな部分が存在します。

それが、スーッと晴れて、自然な流れで幹筋がつながって行くのです。

もうそうなると、頭の中のイメージがはっきりしているうちに、実際の仕事で、手に定着させていかなければ、またすぐに出来なくなってしまいます。

僕は靴ひもも結べないし、風船も縛れない、超不器用です。

だから、イメージと手が簡単に繋がらないので、繋がるまでは人の何倍も時間と労力を使います。

普通に会社で働いていたら、典型的な「使えないヤツ」ですが、お陰様で好きなだけ仕事をしていても、自分の意志ですから問題にはなりません。

というわけで、定着させるまでには、僕の場合、小品盆栽の新木を数百本単位で仕事しないといけません。

なぜ小品かというと、空間有美では樹幹部のまとめ方がとても特徴的です。

そして、最も難しいのがこの樹幹部のまとめ方です。

そして、小品は樹幹部のまとめそのものなのです。

ヤマタノオロチや、マリモみたいな誤魔化しが利かない空間有美では、もっとも経験と技術、センスを必要とする仕事なのです。

しかも大事なのは、短期間で集中的に、です。例えば、1週間とか10日とか。

ただ量をこなすのではなく、この閃きがあるときに、こなすことが非常に重要なのです。

僕らの仕事において、大事なのはこの「成長感」です。

自己肯定感に似ています。

恐らく、今までと今とを見比べても、その違いに気が付く人は殆どいないくらいの微細な違いなのですが、そのほんの少しの前進を積み重ねていくことが、こういった仕事においては大事なのです。

「独りよがり」といいますが、僕らの仕事は感動の分かち合いです。

その人が感動した作り、経験、生き方が、誰かの人生と重なるからこそ、感動は共有できるんだと思います。

「自分の仕事に満足しない」ではなくて、「次の成長を楽しみに待つ」というスタンスをもって、これからも仕事に取り組んでいきたいと思います。

002999

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