« おすし屋さんで。 | トップページ | 今を見よ! »

夏飾り15レポ③

今回の盆栽展でもっとも空間有美を表現していると言えるのはこの吾妻五葉松ではないでしょうか。

Img_1995

推定樹齢は150年以上。

祖父倉吉が足元高くから細い車枝で分かれていた素材を、針金結束による取り木で、株立ちに仕立てたものです。

この樹は以前東京の美術館に出展した折(国風じゃないよ)、 ある盆栽の大家さん(〇道)がこの樹を見て、 「この樹をよく見ておけ、これが盆栽だ」といいました。

大概なら低いところから出ている2本はバカな枝として抜かれてしまいます。

また、立っている3本は盆栽の忌形である前後の幹が交差しています。

この交差した幹は、当初は手前の子どもと真ん中のお母さんが逆だったものを、父健一が、あえてクロスさせて景色を作り直しているのです。

その大家の方は「この交差した嫌味を、左に流れる子供たちが受け止めてくれている」と仰っていました。

「世の中に盆栽らしい盆栽はあるけれど、「格」の話になれば、 自然らしい盆栽の方が「格」は上だ。」と。  

「阿部さんの作る木は嫌味が嫌味に見えないから不思議だ。」 といつも言っておられました。

あえてこのエピソードを添えて、盆栽としてのこの樹の話をさせて頂きました。

しばらく作を落としていたので、時間をかけて元気にしていきました。

実際に展示会に出品できたのは、恐らくそれ以来だから15年以上前になります。

ようやく福島市のみなさんの前に出れて、僕らも感慨深いものがありました。

ちなみに、今回は自分で撮影し忘れた作品が多く、この樹もその一つ。

写真は、毎年夏飾りを撮影して頂いているやぐちようこさんの提供です。

ありがとうございました。

https://www.facebook.com/profile.php…

|

« おすし屋さんで。 | トップページ | 今を見よ! »

「盆栽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/209438/60681452

この記事へのトラックバック一覧です: 夏飾り15レポ③:

« おすし屋さんで。 | トップページ | 今を見よ! »