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心の鐘が鳴り響く。

今回は徹底的にアルプスの自然樹を観察させていただきました。

写真は、シャモニーの谷を抜けてスイス国境を越えたらすぐの峠です。

そこに車を止めて1時間くらい山道を登ると、急に開けた場所に出ます。

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ここには樹齢3~400年以上の落葉松の古木が立ち並んでいました。

落葉松といっても日本の落葉松と違い、枝が荒めで、幹は黒松のように岩石性になります。日本では盆栽としては珍しいですが、ヨーロッパでは人気の樹種のようです。

この場所は標高1600mの窪地で、冷気のたまり、真冬には-20℃になるそうです。この日も夕方でしたが、地面は凍り付いて相当寒かったです。

それにしても、この寒さと標高のせいか空気の透明感というものを初めて意識できたと思います。なんか澄み切った空ってこういう空なんだって肌で感じることが出来ました。

また、この牧草地そのものが絵で見たような景色で、ここもまたずーっといても飽きない場所でした。

落葉松の高さも、そして圧倒的な古さも日本にはないのですが、どこかで懐かしさを受け取ることが出来ました。

自然の景色を眺めた時って、つねに自分自身の原風景が感動の元になっているんだなって思います。

残酷な話ですが、内なる自然は育むものであって、初めから豊かな人はそういません。僕が感動した景色に他の誰かが感動してくれる決まりはないのです。

だからこそ、同じ景色を見て感動できる人は、それだけで尊いのだと思ます。

そしてもちろん、まだ自分自身の感動の原点に気が付いていない人がいれば、僕らは自分たちの仕事を通してその感動を手渡していく事が、自然に対する恩返しなのかもしれません。

僕にとって、フランスアルプスの自然がすごいってことは、吾妻の自然がすごいってことです。

そうでなければ、僕の感動もなかったし、今回の旅だってなかった。

福島の人たちに僕は言いたい。

この自然は世界に自慢できる自然だとは言わない。

けど確かに、この自然は世界が感動する自然だと言えます。

大切なのは自分の心に、この自然がどう効くか。

どうせ効かせるなら、善く効きたいものですね。

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フランスの皆さんと感動を共有。

今回のワークショップはパリとスイス国境ちかくの2か所で計4日間かいさいされました。

どちらも多くの方に参加して頂き、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。

写真載せきれなかった方申し訳ありません。

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はじめはパリの郊外、セナという森の中にある施設です
こちらはセナ盆栽クラブの皆さんが参加されました。

次はゴアジーという町の施設でスイス、フランス両国の方たちが参加されました。

どちらも空間有美の仕事、思い切った枝抜きに初めは戸惑っていましたが、1枝1枝丁寧に枝抜きの理由を話ながら、選択肢を一緒に考えていくと、みなさんドンドン枝抜きを恐れなくなり、

最後には、参加者さんから「この枝をぬいたら?」と仰るようになってきました

怖くて持ってこれないと言っていたご婦人も最後には大胆になり、「あなたの病気が染ったわ」と言われました。

意識したのは、見立てを徹底的に順序立てて、僕の考えを皆さんと共有しやすいようにしました。

話も難しい言葉を一切つかわず、身振り手振りやジョークを交えて楽しく説明させて頂きました

僕が日本で行っているスタイルと全く同じです。

こうすることで、次回からレベルの高い人も初心者の方も同じ観点で話あえるから、会全体のレベルアップも早くなるとおもいます。

まぁ、偉大な芸術の下地があるヨーロッパですから、僕も教わるほうがはるかに多かったですね。

そして参加者さんにとっては、「盆栽とは?」ということより、「目の前の自分の木がどうなるか?」が大問題なわけで、

要求されてることは、「盆栽になる、ならない」ではなくて、「今この樹に出来ることは何か?」なのです。

そして、「次にやる事は?」です。

手を動かしながら、僕も先生というよりも一盆栽家として、沢山の失敗談やピカイチの培養をする愛盆家さんの方法を真似たときの経験談などをじっくり話し合いました。

4日で46本枝を抜いていました。
それだけ沢山の素材の枝抜きを沢山の方たちと共有できた事は、本当に勉強になりました。

お陰様で、どちらも参加者さん、主催者さん、通訳者さんから嬉しい反応を頂きまして、次回にむけて早速動いてくださるそうです。

一番うれしかった言葉は「全く経験したことのないスタイルで、あなたの考え方が好きだ」と仰っていただけたことです

空間有美、まだまだこの世界に役割は残されているみたいです。

今回、参加してくださった方に一番心を救われたのはきっと僕だと思います。

ありがとうございました!

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アルプスの高山に自生する松を見てきました。

今回のフランス遠征ですが、大きな目的の一つが、フランスアルプスの一部に自生する松、ピヌス ウシナタを観察することでした。

氷河に削られた山脈の上標高1600mの石灰岩の大地に、ほとんどこの松しか生きられない過酷な環境があります。

岩の割れ目にたまった僅かな土に根を下ろし、...
何百年も成長してきた松たちは、想像を絶するほどの厳しい姿を表していました。

吾妻山でも沢山の松の自然の姿を見てきましたが、この自生地では今までは府に落とせなかった自然の景色や枝の変化を十分に手渡してくれるだけの木々と出会いました。

自然から学ぶというのは、何も自然の真似事をすることだけじゃありません。

自分の仕事が実際に自然にありうるか、その確認をする場所でもるんです。

それでなければ、一度の解釈だけで納得してしまい。
その後自然に足を運ぶことを怠ってしまいます。

違う自生地を2日間続けて周りました。
どちらも山中6時間歩きました。
僕を招待してくれたルイスさんと一緒に。
初日はルイスさんの子供も一緒に。

山歩きをしている人たちはタフですね。

ところでこの山は氷河に削られた溝がどこまでも続いているのですが、深いものは底が見えない深さで、それを跨いで歩かないと歩けない場所です。

よそ見をしていたら、簡単に落っこちて死んじゃう場所でした。
この厳しい環境がまた、出会いの印象を深くしてくれたような気がします。
怖かったぁ。

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実は2週間、フランスに滞在していました。

ブログ更新していませんでしたが、僕の安否を心配してくださった方もいて、

大変ご迷惑おかけしましたが、今日無事に日本に帰ってきました。

丁度テロが起きたときは同じパリのセーヌ川の反対側に滞在していました。

本当に人生は何が起こるか分からないですね。

盆栽のレポートは後日ゆっくりと報告します。

ありがとうございました。

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紅葉総まとめ。

今年の紅葉も大体終わりですね。

なんか寂しいけど、今年も盆栽達から最高のご褒美頂きました。

それでは・・・、

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ここまで載せたら説明いらないでしょう!!

最近、あべさんちのモミジって言われるようになってきました。

嬉しいですね、まだまだ素敵な景色つくっていきたくなっちゃいます!

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素直な幹ほど、作風を要求される。

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会員さんの盆栽です。

この樹は長く福島の愛盆家さんの所有でしたが、現在は岩手で培養の日々を送っています。

言ってみれば究極の何の変哲もない木ですが、だからこそ枝の使い方や立ち姿に自然らしさが感じられてなりません。

...

逆に言えばこういった樹の枝抜きが出来て初めて一人前と言えるのかもしれません。

「空間有美」堪能してください。

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こちらはモミジ、くらぶやま。

骨の面白味以上に、枝の使い方にこそ自然らしさの表現のヒントが隠れているのかもしれませんね。

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