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遠く、遠く。

今回のフランスでのワークショップ、その段取りをしてくれたのは、以前からこちらにも名前が出ている、ルイスさんLouis-Victor Bourdeauでした。

彼はパリ出身でモンブランの山岳ガイドをしています。
盆栽と自然の松の景色に魅せられて、僕たちが通常見ることが出来ない景色を追い求め続けています。彼のブログです。http://www.jardins-alpins.fr/

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何度見ても飽きることのない美しい景色が沢山みられます。

震災前に一人で福島を訪れてからもう5年以上が過ぎました。

彼と吾妻山に行ったことはとてもいい思い出です。
おそらく日暮の松を見ることが出来た最初で最後の外国人になると思います。

その彼が僕の仕事を信頼して、フランスのクラブに紹介してくださいました。

一度父と一緒にフランスでは仕事をしているのですが、
社会的な実績のない僕を一人呼ぶことは相当なリスクもあったと思います。

だからこそ今回のワークショップを成功させたかったし、させなければいけなかった。

その前日の夜に、フランス、パリは大きなショックに見舞われました。
僕以上にそこに暮らす人たち、そしてそこを愛する人たちの心境は想像以上につらかった思います。

僕はただ天に祈るだけでした。

結果、ワークショップの参加者さんから沢山の喜びのメールを受け取ったとき、彼も嬉しそうでした。
僕自身も彼が喜んでくれたことが、一番の喜びでした。

彼の心遣いに対して、少しでも恩返しができたことで僕の心も安心しました。

ヨーロッパではヤマドリは盛んでも、実際には必ずしも山の景色を観賞することが盆栽家さんと結びつくわけではないようです。

残念ながら、日本でさえ本当に感動できる景色を山に探しに行く人は少ないと思います。最高のお手本なのに。

盆栽文化というと、どうしても歴史を紐解こうとしますが、その源流はそもそも自然の景色にあるのではないでしょうか?

そう考えると、彼がフランスアルプスの美しい松の景色を写真に収める活動は、フランス人の盆栽文化の原点になっていってほしいと願っています。

そして、福島人もまた自分たちの背中に背負ったその山が、日本の文化の原点だという誇りを持って、胸を張ってもいいんじゃないかってそう思います。

彼が言った言葉、「自然を美しいと感じる心は、個の文化を超える」

僕の心に一生刻み込まれる言葉です。

今回の旅は一生忘れられない思い出になると思います。

ルイスさん、そしてルイスさんのご家族、ご友人の皆さん、

本当にありがとうございました。

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