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感動を紐解く

お客さんの木の手入れです。

実生49年生。

この幹のシャリですが、
この木が実生5、6年生だった苗木の頃に針金で曲をつけた部分がこのシャリなのです。

幹が太っていく段階で必ずしも幹の周囲が均等に太るわけではなくて、根の発達した部分から太っていきます。

ちなみにこの木は根上り松ですが、畑にあるときは全く幹を左に起こした状態で植えてありました。

ですから、この元の幹の下が発達していったことがわかります。

シャリの頂部の尖っている部分は根にあたり、底が枯れた時に、そこに繋がる幹部分が枯れ込み、その後枯れた部分の発達は止まり、今の幹から押し出されるような形でシャリとしての残ったものと推測されます。

このように実際のシャリのできる過程が畑には段階的に見ることができるし、そこで得た経験を山に自生する自然樹で実際に確認することもできます。

こうやって摩訶不思議な幹の成り立ちも、ちゃんと紐解けば、とても面白い物語が隠されているということがわかります。

人は目の前のものに感動しているうちは、本当のところ、頭には入りません。

酔っているから。

そのあと静かに波が引いたあとにこそ、じっくりと観察する機会が訪れるし、その時に気づきや成長、反省の種を見つけることができます。

だから、感動したものから何かを得ようとおもったら何度でもそれに触れた方がいいと思います。

そのあとで、ゆっくり湧いてくる言葉が目の前のものに対する本当の自分の感情だと僕は信じています。

僕はまだまだ感動しっぱなしの若輩者です。

観るが足りないから、まずは観るのです。

だから吾妻山に惹かれ続けるのです。





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