« イメージが大切。 | トップページ | 皇居盆栽整姿の思い出 阿部倉吉 »

棚場に理念が現れている。

吾妻五葉松、実生59年生。

畑からあげたのは今から20年ほど前。
その時はまだ双幹でした。

その後、子供が親幹の激しい幹ぶりに合わないことから、2代目が親幹だけで作ることになり、その時に親幹を思い切りの下げて、姿を出しました。

ちょうど僕が修行中に帰省した頃、だいたい15年ほど前にあら作り直後で、その時の姿が一番下の写真です。

太い幹に見合わない枝数に思わず、
「この幹に、文人木(細い幹)のえだづかい?」
と質問すると、2代目は、
「これでいいんだ、幹は古くなると太らないけど、枝は太って大きくなる。初めにちゃんと枝筋を作っておかないと、後でやり直しがきかなくなる。ごまかして木を大きく見せる作りをしては、この木の将来のためにならない。」といっていました。

それから15年。ようやく、幹に見合った葉ばりがついてきました。もう少しです。

初代倉吉の言葉。
「人が3年かけるものを5年かけろ。5年かけるものは10年かけろ」

その実践を棚場の木で証明してくれるから、空間有美の面白さにますます引き込まれていくのです。

今の時代、ゆっくりとした時間の物差しが失われてく時代。盆栽と自然から学べることはまだまだありそうです。







|

« イメージが大切。 | トップページ | 皇居盆栽整姿の思い出 阿部倉吉 »

「盆栽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/209438/69739117

この記事へのトラックバック一覧です: 棚場に理念が現れている。:

« イメージが大切。 | トップページ | 皇居盆栽整姿の思い出 阿部倉吉 »