今日は吾妻山の自然樹を観察してきました。
毎年雪が残っている5月に、普段は足を踏み入れることが出来ない場所を歩いて吾妻山に自生する五葉松や米栂などの老木古木の姿を鑑賞するのが恒例となっています。
4月の猛烈な植え替えシーズンを乗り切った自分たちへの最高のご褒美というわけですね。
そしてこの自然樹鑑賞こそ、我が家の作風「空間有美」の感性を継承伝達するために決して欠かすことの出来ないものなのです。
と、大げさに言ってしまえばそうですが、子供のころから父親に連れられて、こうやって自然樹を鑑賞してきた僕ら兄弟にとっては、ごくごく自然なことなのです。
ところが、そんな事がどうやら当り前ではないと気がついたのは、いたって最近の話。カエルの子はカエルと申しますが、空間有美の子は、空間有美になってしまうわけですね。
ということで、今回は念願のウサギ平周辺を散策して、祖父の本「五葉松盆栽の作り方」の背表紙にある、「片袖の松」に出会うことが出来ました。
強風注意報で、立ってることも大変な風の中だからこそ、この樹形に何の疑念もなく、その姿を受け入れることが出来るわけですね。
自生地を歩くとは、そういった肌感覚で自然美を知ることが出来る貴重な体験だと思います。
この感動する心が、文字通り感じて動き、そして留まることが出来ないものだから、僕たちはそれを少しでも逃さぬように手ですくい上げて、盆栽で表現させてもらっている。
それが僕らぼんさいやあべにとっての「空間有美」なのです。
ちなみに、今回のコースは危険も伴うので、あくまでプライベートであり、希望されても案内致しませんのでご了承くださいませ。
コメント
鉢に入れて盆栽にしたい様な木々ですね。
逆に盆栽の鉢の中の世界に入って樹を見上げる方法を思いつきましたよ。^_^
言葉で説明するのもイメージが湧かないと思うので、画像をつけてメールしますね。
投稿: 緑青 | 2017年5月15日 (月) 16時17分